22.09
LINKSTORY
renovation
gifu, 2022
岐阜のオフィス改修
岐阜市近郊に建つ築30年を過ぎた4階建てRC造の 1フロア改修計画。
改修前は1ルーム×2住戸の界壁でもある耐震壁を境にインナーバルコニー隔板を取り払い、1フロアを事務所として使用していた。そのことにより執務空間とミーティングスペース・休憩場所などが混在。
それらを改善すべく水廻りや雑壁等を撤去し、耐震壁を境に執務空間であるオフィスゾーン、ラウンジなどのパブリックゾーンとしてゾーニングを行った。
限られた空間を最大化したうえで個々のプライバシーを確保するため、壁の高さを必要に応じ調整。天井との間に余白を設けた。それらの壁は日本建築のつい立的に振舞い空間に光や視覚の陰影を持たせた。
つい立はトイレ前であれば、事務所内の限られた空間の中でプライバシーに配慮しつつ、使用状況の有無が分かるよう頭頂部および扉の開閉が分かる高さに抑えた。
玄関横のラウンジを分ける壁(下足入れ)に於いては、人の存在や来客の有無を判断できるが視線は通らない高さとし、互いの存在に対しラフに過ごせる配慮とした。
当初、セルフビルドから始まった計画であるため、工事完了後にも施主自ら好きな所に棚や仕掛けを設けられるように書割り的な内装を取り入れた。それらの塗装は全ツヤ塗装を行い、窓からの光を奥まで反射させると共に、空間に奥行きを持たせる仕掛けとしている。
RCラーメン構造により東西の各ゾーン中央に大きな梁が横断している。
その梁を空間的な障害物とするのではなく、梁下に鴨居を設け反射板として利用するとともに、玄関下を梁下の低い空間とすることで各エリアの天井高に対する認識の緩急を持たせた。
設計概要
物件名
所在地
構造
竣工年
設計期間
工期
改修床面積
工事種別
施工
LINKSTORY renovation
岐阜県瑞穂市
RC造4階建て(改修2階部分)
1990年(改修年:2022)
2021.2 〜 2022.01
2022.6 〜 2022.09
73.1㎡
改修
マスニシ建工